ブエルタ・ア・エスパーニャ、そしてWRC
今週の平日は走る予定がないので、久々に雑記を(^_^;)
まずは先日閉幕した平成最後?のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャ
ジロ・デ・イタリアで辛酸をなめたサイモン・イェーツが、見事にリベンジを果たして総合優勝(^^)
これで去年のツール・ド・フランスから5連続で、イギリス人がグランツール総合優勝者となりました
(フルーム➝フルーム➝フルーム➝G➝サイモン)
そして総合2位は23歳のスペイン人、エンリク・マス
去年のブエルタでは、チームの垣根を超えたコンタドールへのアシストで一躍有名となりましたが、今年はチームがスプリンターのヴィヴィアーニ中心で、山岳アシストがほぼいない中での大躍進でした!
(ちなみにマスは2013〜2015年まで、コンタドールが運営するチームで走っていました)
総合3位は2014年のツール・ド・ラヴニール総合優勝者で、今年のジロ・デ・イタリアでも総合3位だったミゲル・アンヘル・ロペスでした
ブエルタはグランツールの中でも1番個の力が表に出て、毎回バッチバチの戦いとなりますが、今年も非常に見応えのあるレースでした
後半のステージでは、第17ステージの霧に覆われた最後の激坂で抜け出したマイケル・ウッズの涙の勝利が感動的でした!
そしてブエルタでは数少ない完全なスプリントステージだったはずの第18ステージで、まさかのイエール・ワライスの逃げ切り勝利!
最後まで一緒に逃げたスベンエリック ・ビストラムと共に見事な走りでした
そしてやはり山岳がエグい(笑)
前述の第17ステージの峠も凄かったですし、特に第14ステージラストの4kmの峠が…4kmなんてと思いますが、「平均斜度」が12.5%!!最大斜度はほぼ20%です(*_*)
この峠だけで獲得標高は500mなので、近隣の代表的な峠である二之瀬峠(約6km)を軽く上回ります
そして他の峠もツールに出てくるようなお洒落?な峠ではなく、日本の峠のように狭かったり、コンクリート舗装や不整地も平気で出てきました
そんな山岳が厳しいブエルタですが、勝負を分けたのはタイムトライアルでした
最近のグランツールでは、元々タイムトライアル能力が高く、後から登坂力を高めた選手が優勢となっています
総合優勝したサイモンはTT能力が向上して今ブエルタを無難にまとめ上げ、2位のマスは師匠的な存在のコンタドールのように、生粋のクライマーながらTTも高水準でこなせる、最近では珍しいタイプだと分かりました
(バルベルデも「彼はアルベルト・コンタドールに似た特性の持ち主で、タイムトライアルも山岳もこなしてしまう。とても万能な選手なんだ」と評していました)
マスはコンタドール以来となる、待望の新世代スペイン人グランツールレーサーとして期待が持てますし、「気持ち」で走るタイプの選手は応援したくなります(^^)
その反面、ロペスやキンタナのようなコロンビア勢クライマーはどうしても相対的にTT能力が見劣りし、総合順位を落とす結果となりました
ツールで鮮烈なグランツールデビューを果たした超新星ベルナルも、今のところは先輩コロンビア人と同じような脚質なので、今後どのようにTT能力を上げていくか見ものです
しかしキンタナはどうしちゃったんでしょう…ツールでステージ優勝はしたものの総合争いには絡めず、得意のブエルタでもかつてのような爆発的な走りは陰を潜め、後半型だったはずの特性も見る影なし
バルベルデとのダブルエース体制も、ツールでのG&フルームのような見事なデュオには程遠く、チグハグなまま終了
世界選手権で勝てればシーズン的になんとか帳尻を合わせられますが、以前のツール雑感で記したように、このままステージ優勝か山岳賞狙いの選手としてフェードアウトしてしまうのでしょうか…
強いコロンビア人クライマーはこれからもどんどん出てくると思われます
それでもキンタナは近年のコロンビア人クライマーの代表として、復活を期待したいです
このブエルタで上位となった選手が9/30の世界選手権でも中心となると思われますが、調整としてブエルタでは影を潜めていたニバリやポートもどう絡んでくるか楽しみですし、ブエルタの終盤で失速したバルベルデも、ワンデーレースでの勝負強さを見せてくれるかもしれません
最後に…来期はチームの使用バイクで玉突き変更があるようです
※()内は現使用ブランド
旧BMC➝ジャイアント(BMC)
ディメンションデータ➝BMC(サーヴェロ)
サンウェブ➝サーヴェロ(ジャイアント)
その他、AG2Rが使用しているバイクもファクターから変更があるかもしれないそうです
次は自転車とは関係のない「WRC」
WRCはワールドラリーチャンピオンシップの略で、舗装路・不整地・果ては雪の上と、世界中の公道を使用して競うレースです
このWRCの最上位カテゴリーには日本のトヨタを始め、フォード・シトロエン・ヒュンダイが参戦しています
その中で日本のトヨタは「ヤリス」で参戦し、現在3連勝中!
https://www.rallyplus.net/54132
このヤリスは日本名「ヴィッツ」
そう、あのお馴染みのヴィッツですが、大幅に違う派手な外観はもちろん、中身も全くの別物です!
http://toyotagazooracing.com/jp/wrc/special/schematic/index.html
エンジンは排気量が1.6Lで市販車とあまり変わらないものの、ターボ加給で最高出力は380馬力以上!
車重は1,190kg、駆動はフルタイム4WDなので、走りは迫力満点(^^)
カラーリングがなんとなく自分のバイク(NITRO SL)に似ていて好感がもてます♪
この大活躍中のマシンの走りが、来年はこの地方で生で見られるかもしれません!
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1139162.html
計画によると、モリコロパークを拠点として愛知県内(名古屋市・岡崎市・豊田市・新城市・長久手市・設楽町)と岐阜県内(中津川市・恵那市)がレースの舞台となるようです
さらにモリコロパークのサイクリングコースでのスペシャルステージも計画されており、普段自転車が走る場所でモンスターマシンの走りが見られたら最高ですね♪
開催が決定したら、ロードで現地に行って観戦したいな〜(^o^)