坂って美味しいの(・・?

ロードバイク関連の日々を記していきます

未舗装路のすゝめ

年が明けてから早くも1ヶ月以上経過しました(^_^;)

新年最初に記したい事は前から決まっていましたが、"そのジャンルのライド"が楽しくて楽しくて、更新はどんどん遅れていきました(笑)

※注

ターマックアスファルトやコンクリートの舗装路

グラベル…上記以外の芝、草、砂利、土などの未舗装路

という定義で進めていきます

 

まずは前回モザイクをかけた新車です

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これはRIDLEYのKANZO Aで、ジャンル的にはグラベル(ロード)バイクに属しています(^o^)

Kanzo A | RIDLEY

リドレー・カンゾー A-マルチなグラベルロード-アサノ試乗します!その39|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp

KANZO Aを購入した動機は、元々ディスクブレーキ車に興味があった事、グラベルバイクを買いましょうという周りからの誘惑、そして何より「在庫」があった事(笑)

この素敵な動画も呼び水となりました

ご存知のとおり、現在はコロナ禍によるサプライチェーン崩壊で自転車の納期もかなり怪しく、欲しい物が欲しい時に買えない状況です!

そんな中でもカラーリングに一目惚れしたベルジャンブルーのKANZO Aは、自分が乗れるサイズの在庫が代理店にあり、即決しました(^^)

"ベルジャンブルー"はベルギー代表ジャージをイメージしたカラーのようです

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(もう1つの設定カラーであるシルバーしかなかったら、恐らくKANZO Aは購入していません…)

購入にあたって同時に交換したパーツがあり

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リアディレーラーをTIAGRAからグラベル用コンポのGRX400にしました

GRXにはチェーン暴れ防止のスタビライザー機能があり、本体の張り出し自体も少なめなので、少しでもグラベル走行に備えました

で、意気揚々と近隣の木曽川沿いのグラベルシェイクダウン

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楽しい\(^o^)/

でも非常に疲れます(*_*)

平坦であってもこの疲れは想像以上で、グラベルをたった20km程走っただけで翌日は身体がバキバキ!

こんな事は敦賀200kmライドでもありません(^_^;)

グラベル自体の路面抵抗でパワーが必要ですし、姿勢制御の為にターマックライド以上に全身を使う必要があります

また、危険回避の為に路面状況を常に意識しなければならないので、精神的な疲弊も追加されます

そして初めてのGGR(グラベルグループライド)

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この時はさらに沢山の未知なる体験がありましたが、中でも「坂」の体験は強烈でした!

KANZO Aはフロント最小32T・リア最小34Tで、ギア比は1以下の約0.94

なのでターマックの激坂なら速度さえ気にしなければ楽チンです

しかしグラベルの激坂は、ルーズなペダリングをすればリアタイヤが即空転!ダンシングなんてよりそのリスクが高まるので、トラクションをかける為に基本はしっかり後ろ荷重のシッティングで軽く大きく回す意識が必要でしたし、このギア比でも足りないと思ったくらいです(笑)

乗車して進めない場所は

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躊躇せず、降りて担ぐか押し歩き&押し走り(笑)

某自転車雑誌のグラベル特集で、グラベルライドは通常ライドの1.5倍のカロリー消費と記されていましたが、まさにそのとおりでした

ライド中の速度は全然上がらないものの、強度自体はターマックでのライドと同等かそれ以上!

そういえば、最近ロードレース界を席巻している選手の中でも、特にシクロクロス出身の選手が勢力を拡大しています

代表はマチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトという、名実共にシクロクロスの2強選手

(序盤からこの2人が抜け出します!)

マチューはワンデークラシックレースで勝ち、昨年のツール・ド・フランスではマイヨ・ジョーヌを着ましたし、ワウトに至ってはそのツール・ド・フランスで、スプリント・超級山岳、個人TTという異なるステージで勝利するという、まさに真のオールラウンダーぶりを発揮しています

("脚質ファンアールト"という名言が生まれました 笑)

彼らが語るロードレースは「楽」だそうで、具体的には約5〜6時間のロードレースは力を抜ける時間が多いけど、シクロクロスは1時間目一杯全開だ!という事らしいです

これは自分たちのライドにもある程度当てはまり、距離だけ長い慣れたルートのターマックライドよりも、それよりうんと短い距離のグラベルライドの方が、強度的には高く感じます

そして強度だけでなく、グラベルフィールド自体の危険度が段違いで、同じルートでも以前の気象の影響だけでなく、当日の気象状況でも様相がガラッと変わり、それに対応する能力が必要となります

なので日本だと王滝100kmだったり

SDA王滝グラベルクラスは完走率55%の過酷さ! 100kmは岡理裕、42kmは山本朋貴が初代王者に - セルフディスカバリーアドベンチャー王滝2019秋 | cyclowired

SDA王滝100kmをグラベルバイクのGT グレードカーボンで完走する! 山中真

(本来はMTBでも過酷なイベントで、ブルベSRも達成済のMTB参加者の方によると、山岳ブルベの方が10倍楽とか!)

海外ではこんな強烈なイベントもあり

世界中でも最も有名なグラベルレース ダーティーカンザ 埃と汗の12時間半の戦い - ダーティーカンザ参戦レポートby竹下佳映 | cyclowired

グラベルのロングライドに対応できる人は、ターマックのライドにおいて絶大なアドバンテージがあると思いますし、グラベルライドにより自ずとターマックでも活かせるバイクコントロール技術が身につきます(^^)

(元々悪路のクラシックレースが得意で、現在でもブルベやシクロクロスで活躍する三船雅彦さんが強いわけです)

あと、グラベルバイク自体のメリット・デメリットとして

・メリット…安定感抜群♪ディスクブレーキ車の現標準規格であるスルーアクスルの影響が大ですが、他にも太いタイヤやヘッドアングルが寝てBB下がりが低いジオメトリー、フロント剛性の高さより、下りでの安定感は特に感じられ、ブレーキングもまさに指1本で十分な制動力が得られます

・デメリット…もちろん重い!(笑)アルミフレームのKANZO Aはペダル無しでも10.5kgで、全備重量は11kgオーバーとなり、速度は同条件・同強度のADDICTでのライドより約1割減です

なので、同価格帯のリムブレーキ車よりどうしても重くなってしまうディスクブレーキ車でも、グラベルバイクなら「重くても仕方がないし、むしろその重さで安定するよね〜」とロードバイクよりも気にならないので、ディスクブレーキ車の購入を考えている人は、グラベルバイクも視野に入れてみると良いかもしれません♪

(ディスクロードだと、100万円以上の完成車であっても車重7kg以上の物は珍しくありません…)

 

今年に入りすっかりグラベルバイク三昧で、余興としてシクロクロス(東海シクロクロス第6戦・大野極楽寺公園)にも参戦しました(^o^)

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良い写真を撮ってもらいましたが、最後尾スタートからゴボウ抜きして順位を上げたものの、グラベルに突入してゴボウ抜きされるという恥ずかしい姿が、同じレースを走った方の車載動画(YouTube)で観られます(笑)

残念ながら最終戦(ワイルドネイチャープラザ)は中止になったので、さらなるグラベル研鑽を経て来シーズンから本格的に参戦したいと思います

 

グラベルライド、シクロクロス共にキツさはあるものの、それ以上に楽しさは格別です\(^o^)/

普段慣れ親しんだルートでも、少し外れれば未踏のグラベルフィールドがあって新たな発見ができましたし、前述のとおりフィジカルやスキルの向上にも大変役立つので、50歳を迎える年にこんな新鮮な自転車体験ができる事に幸せを感じています(*^^*)

当初は春くらいまではグラベルバイク中心と思っていましたが、春以降もメインはKANZO Aかもしれないので、ADDICTの嫉妬が怖いです(^_^;)

最後に…「RIDLEY」の社名の由来はこちらで

RIDLEY(リドレー)とは その1 | RIDLEY

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KANZO AとADDICTで「リドリー・スコット」が完成しました(笑)

 

以上長々と記してしまいましたが、少しでもグラベルバイク(グラベルライド)の魅力が伝われば幸いですm(_ _)m