「酷道」へ
10/14は、かなり久しぶりにソロで初めての場所へ行きました
自宅から西へ進んで木曽川と長良川を渡れば、あとはずっと北上…コスモス畑が綺麗です♪
この住友大阪セメント岐阜工場が見えると、本巣市に来たな〜と実感させられます
本巣市に入り、早くも目的地までは最後のコンビニで補給します
これは有吉弘行さんが番組で復刻させたパンで、中のクリームのジャリジャリ感が懐かしい…でも超甘い(笑)
"幻"!?のパンが期間限定で復活!その名も「スペースアポロ」!|お知らせ|フジパン
またこの日はウォータースプラッシュ区間を通過するので、サイクルスポーツ誌に付いてきた簡易フェンダーを装着しています
コンビニからは国道を離れて長閑な道を進みます
(この時期に紫陽花が咲いていました!)
1891年の濃尾地震によってできた根尾谷断層を通過し
ADDICTでは初めて来る、根尾谷淡墨桜へ
その先には最後の補給地点となる「道の駅 うすずみ桜の里・ねお」です
暑さはないものの、ここからは自販機もなくなるので、念の為にボトル満タン+ペットボトルを1本携行して出発しました
道の駅を出て間もなく、目的地の道路案内標識
この日の目的地は「温見峠」で、ここから800mほど上ることになります…20km以上で800mなら全然大したことはありませんが、この道は斜度ではなく道路環境自体に大きな問題があります!
やがて能郷ゲートに到着
ここには大変有名な「落ちたら死ぬ!!」という看板がありましたが、老朽化により昨年撤去されて写真のような電光掲示板に刷新されました
R157の温見峠までは「国道」ではあるものの、「酷な道」と書いて「酷道」と呼ばれるくらい、長年難所とされている箇所になります!
実際2005年から2012年まで7年もの間、災害による道路崩落補修の為に通行止めでしたし、最近でも通行止めが続いていましたが、今年になって通行止めが解除されたので、ずっと行きたかった温見峠へ行こうと思った次第です
この先は携帯電話の電波も圏外になると聞いていたので、たまたま別の場所を走ってみえたIKEさんに、温見峠へ行くことをLINEで報告しましたが…この場所でも画像送信には時間がかかり、既に電波は弱くなっていました(^_^;)
己を鼓舞する為にスマホでBAND-MAIDを流し、少しでも自分の視認性を高める為に前後ライトは最大光量のフラッシュモードで点灯し、開いている能郷ゲートを通過してスタート♪
真新しい補修箇所を通過しますが
当たり前のようにガードレールは無く、本当に落ちたら無事では済みません!(*_*)
このようなガードレールの無い区間を進み、民家が見えてきました
ここは黒津集落という場所で、この日は煙が上がっている家があったので人はいるようですが、道路の閉鎖区間(12月〜5月末)は無人になる集落とのこと
ちなみに能郷ゲートからこの黒津集落までの数kmが大変危険な区間で、この区間が崩落した場合は迂回することになります
能郷ゲートに迂回路の案内看板があり
グーグルマップで見ると白い部分がその迂回路になります
ただ、黒津集落までたどり着かないと迂回路にも入れないわけで、黒津集落までの区間が通行止めの場合、もっと手前のR418から迂回路(K255)へ進み、上大須と呼ばれる場所から西に向かい、折越峠→猫峠を経て迂回することになるようです
黒津集落の先にはかわいい洗い越し(^^)
洗い越しとは川がそのまま道路を横断して流れているもので、この先もいくつか出てくるようです
そしてこの洗い越しを通過して間もなく、後方から来た車の方が「さっきクマ見たよ!」と教えて下さいました((((;゚Д゚))))
そう、この道は野生動物の宝庫でもあり、当然クマも出ます!!
(幸いにして自分はクマを見ませんでしたが、サルは飽きるほど見ました)
気を引き締め直してさらに進み、次の集落「大河原集落」へ
ここは先程の黒津集落よりも大きな集落で、やはり煙が上がっていて人の気配はありました
(ここも冬は無人になるそうです)
この大河原集落の先に、迂回路の猫峠は合流します
大河原集落から温見峠まではおよそ10kmで、ダムや切り通し、いくつもの洗い越しを通過しながら進みました
今回水が流れていた洗い越しは計4つで、水が枯れたものを合わせると7つほど洗い越しがある感じです
今回の洗い越しはロードバイクでも無理なく通過できるくらいの水量でしたが、雨の後等には水量が増してロードバイクでは通行できなく場合も予想され、その時はそこで撤退となることも十分考えられます!
前半はアップダウン区間もあってここまで標高はあまり上がらずに来ましたが、残り5kmくらいからは斜度がグッと上がり、後から計算したら5kmで400mアップ(平均斜度8%)というなかなかの意地悪道(^_^;)
しかも舗装状態が良くなる終盤1kmは
ほぼ10%の斜度となり、最後にしっかりと脚を削りにきます(-_-;)
少し斜度が緩むと路肩に車が何台も現れ、岐阜県と福井県の県境「温見峠」に到着しました\(^o^)/
平日のこの日も車が10台近く停まっていました
標高は1000mを超えていますが、付近の眺望は
あまり良くありません(^_^;)
アミノバイタルシリーズで、ドラッグストアやスーパーで100円くらいで買えてコスパ抜群の「ガッツギア」で補給し
視認性抜群のウインドブレーカーを着用して、上ってきた道を下ります
(峠の気温はサイコン表示で16℃、風はやや強めでした)
下りで通過する洗い越しは、なかなかのスプラッシュでした
そして左側に「落ちたら死ぬ!!」崖下側がある下りこそ、大変危険になります!
崖下は軽く数十mはあり、ほぼ垂直に切り立っている場所も多く、ここに落ちて仮に無事だったとしても自力で上ることは不可能なので、五感を研ぎ澄ませ慎重さを最大限に高めて進みます
上り下り共に車やバイクは数台ずつ見かけましたが、カーブミラーがない場所が多いのもこの道の危険さの1つです
いつでも停まれるように速度を抑え気味に進み、無事に能郷ゲートまで戻ってきました(^^)
バイクはやはり汚れており、簡易フェンダーでも装着していて良かったです
ちょうどお昼時だったので、ランチ場所は温見峠に1番近い飲食店へ
ここは川魚料理の「源屋」
なかなか年季の入った建物で、かつては宿泊もできたようです
大きな階段で2階へ上がり、鮎料理や岩魚料理がある中…
たのんだのは鰻定食(^o^)
鰻の上には肝焼き、そして下には卵焼きがあります
甘めのタレでふっくらとした身の鰻は絶品♪
付合せの小鉢もどれも美味しく、ボリュームがあって満腹になりました(*^^*)
このお店のランチメニューは安くても2000円台、この鰻定食は税込み3,960円で、先日の敦賀ライドで更新したライド中のランチ高額記録を早くも更新(笑)
ランチとしては当然高めですが、ずっと行きたかった難所から無事に戻ってきた安堵感と高揚感で、完全に感覚は麻痺していました(^_^;)
ランチ後の帰路はR157で戻ります
この辺りも十分田舎ですが、温見峠への道と比べたらとても同じR157とは思えません
途中で補給しながら
余韻に浸りつつ帰宅しました
この日向かった「酷道」温見峠は、はっきり言ってソロライドで行くべき場所ではありません
いくら自身が万全の準備をして細心の注意を払っていたとしても、突然の崩落(落石)や他車からのもらい事故、クマやその他の野生動物による受傷被害の可能性は決して低くはありません
そして行動できないレベルの受傷だったり、バイクに走行不能となるくらいのトラブルがあった場合、ほぼ全区間携帯圏外なので外部へエマージェンシーコールする手段が無く、大変リスキーであり事と次第によっては致命的でもあります!!
今回は温見峠としては路面状態が良く、幸いにして運良く無事に帰宅できただけに過ぎず、今回を最初で最後のチャレンジにします
何はともあれ、これでいつもの敦賀行きR8(新道野越)、R365(栃ノ木峠)、R417(冠山峠)に続き、4つ目の国道による福井入り達成♪
あとR158(油坂峠)とR303→R161(七里半越)で福井入りすれば、福井行き国道は全制覇です(笑)
R161はR8のすぐ西でいつでもできそうなので、年内にあと1回は行くつもりの敦賀ライドでもやれるかもしれませんが、R158ルートは全く旨味がないので考えていません(^_^;)
次回のライドは初めての場所(県)…しかしグループライドなので幾分か気が楽です(^^)
走行距離…173.6km